‘「徹子の部屋」で語る’ カテゴリーのアーカイブ

本とごはんについて「徹子の部屋」で語る(2)

2010年5月5日 水曜日

徹子:さて、本の話ばかりになりましたが、今度はごはんの話題に行きましょ
   うか。

ぱぐ:母の母、わたしの祖母ですが、この人は喜多方郊外の農家出身で、東
   京に出てきてから結婚して商売をやっていたそうですが、貧乏でずっ
   と苦労してるんですね。
   関東大震災とか戦争で疎開とか、いろいろあのころみんな苦労したわ
   けですが、そういう中でもこどもたちにはひもじい思いをさせないよ
   うにしていた、と母から聞いています。
   わたしが産まれる前に祖父は亡くなってるんですけど、どうも商売は
   うまい方じゃなかったみたいだし、振れ幅の激しい人で祖母はだいぶ
   大変だったようです。

徹子:そういう影響でぱぐさんのお母様もごはん作りには熱心でいらしたと
   か。

ぱぐ:伯母から聴くと、こどものころは別に台所の手伝いなんかしてなかっ
   たって言うんですけど(笑)、まあとにかくA型の典型みたいな懸命
   にやるタイプだから、熱心になったんじゃないかなあ。作りすぎて文
   句が出てたくらいだから(笑)。

徹子:ぱぐさんは食べる方はお好きですが、作る方は苦手でいらっしゃると
   か。

ぱぐ:料理学校とかも行きましたけど、とにかく要領悪いですからね、結婚
   してから毎日ごはんを作るのがこんなに大変だとは思いませんでした
   よ(笑)。わたしずっと親元で育って一人暮らししたことなかったの
   で。

徹子:ご主人からダメ出しが出るんだそうですね(笑)。

ぱぐ:そうなんですよ。中華鍋はすぐ洗わないとさびちゃうんだとか、焼肉
   をホットプレートで焼いたらなんだその順番はとか、うるさいので。
   この間なんか食べながらけんかしてました(笑)。

   こどものころはごはん炊く係だったとかいうし、ひとり暮らしが長く
   て外食が多かったみたいですけど、たぶんダンナの方が腕前は上です
   (笑)。要領はいいから。

   家で仕事するようになってからお昼は自分で作ってますけど、夕飯だ
   けはわたしが作る約束です。でも小学生男子みたいに一日何回も
   「今日の夕飯は何なの?」って訊かないでほしい(笑)。

   うまいとも言いませんがまずいとも言わないから、わたしの料理の腕
   前はかなり評価低いんじゃないかな(笑)。てきとうに作ると変な味
   になるので、いちおう今でも料理の本を見ながら作ってますよ(笑)。

徹子:外食すると、自分の食べた分を払うんだそうですね。

ぱぐ:そうなんですよ。今年は残業のない仕事で早くあがれるから余裕があ
   りますが、肉体労働で残業が入っちゃうと、それでなくても苦手な料
   理を作る気力なんか涌かないじゃないですか。で、外食にすると、ちゃ
   んと食べた分払わなきゃいけないので、金銭的にはとてもイタイです。

   今はフトコロに余裕がないからずっとうちで夕飯食べてますが、たま
   には外食したいですよね。わたしは大して呑めないので、呑み屋に行っ
   ても食べる方が主です。

徹子:お料理の本はどんなものをお持ちですか?

ぱぐ:料理教室に通っていたベターホーム協会の本と、母のオススメの婦人
   の友社
の「毎日のお総菜シリーズ」、伯母からもらった『NHKきょう
   の料理 秘伝おかずづくり』を見ることがいちばん多いかな。

   あとは『向田邦子の手料理』、きょうの料理シリーズの『松本忠子
   <あつこ>のもう困らない今夜のおかず』とか。

   前に主婦としても大ベテランの年上の友達が遊びに来たとき、
   「ぱぐさん、婦人の友の本を持ってるんですねえ」
   ってチェックされちゃったことがあります(笑)。

徹子:向田さんの妹さんがやっていた「ままや」に行かれたことがあるそう
   ですね。

ぱぐ:そうそう、最初に勤めていた団体職員だったころですね。派遣で来て
   いた数字キーを打つのがものすごく早い女の子を誘って行ったことが
   ありましたけど、あの人どうしてるかなあ。仕事がとてもできるんで
   職場じゃ評価高くてけっこう長くいてもらったんですよ。
   「ままや」のごはん、おいしかったですよ。

徹子:あと、ご主人が節約メニューの本を買ったとか。

ぱぐ:「ひと月8000円でできる節約おかず」とかいうような本ですね。

   今はもやしメニューだけの本とかあるそうだし、コールセンターに
   勤めていた時の年下のひとり暮らしの人たちは「きょうのお弁当は
   ○百円でできた」とか言ってたから、うわ大変だなと思いましたよ。
   派遣って基本交通費なしだし、契約更新されるかどうか不安ですから
   ね。無理して体調崩す人多いんです。みんな元気だろうか。

徹子:今年は学校でのお仕事ということで、給食を召し上がっているそうで
   すね。

ぱぐ:そうなんですよ。これがなんといっても楽しみでねえ(笑)。今の給
   食は格段においしくなってますね。先割れスプーンなんか使わないし、
   陶器の入れ物だし。
   大人たちも配膳をわいわい言いながらやってます。お膳の上の順番は
   これだ、とかチェックする人がいて、団体職員の時のこと思い出しま
   したよ。お弁当付きの会議がけっこうあって、その配膳を事務局とし
   てやったので。わたしは不器用だし接客とかぜったい向かないと思っ
   ていたのでウェイトレスみたいなアルバイトはやったことなかったん
   ですけど、仕事でやらざるを得なくなりましてね。
   わたしがコーヒーをお盆に載せて持って行くと、会議に出ている事務
   局のエライおじさんが横目で心配そうに見てました(笑)。

徹子:まだまだお話は尽きないんですけど、次回にまた伺うことにいたしま
   しょう。今日はありがとうございました。

ぱぐ:またつい長々おしゃべりしちゃいましたね。楽しかった。
   ありがとうございました。

本とごはんについて「徹子の部屋」で語る(1)

2010年5月4日 火曜日

♪ルールルルルル ルールルルルル ルールールール ルルッル…

徹子:みなさまこんにちは、徹子の部屋です。本日のお客様は黄金週間中
   のぱぐさんです。4月からのお仕事が一段落してゆっくりお休み中
   だそうですが、今日はまったりと<本とごはんについて>語ってい
   ただきたいと思います。

ぱぐ:こんにちは、よろしくお願いします。
   先日のスペシャル、拝見しましたよ。浅田姉妹と辻井くんのが好き
   でダンナと楽しんで見ていました。

徹子:ありがとうございます。いつものこの部屋を出ての番組、たのしかっ
   たわ。
   さて今日のぱぐさんのお召し物は、マドラスチェックの半袖開襟シャ
   ツに麻の生成りのスカート、黒いスパッツですね。靴はひも付きの黒
   い革靴です。

ぱぐ:季節感で言えばサンダルなんかでもいいんでしょうけど、今持ってい
   ないものですから、いつもの革靴にしちゃいました。

徹子:さて、ぱぐさんは本とごはんが贅沢なご家庭でお育ちになったとか。

ぱぐ:そうなんですよ。こどものころって自分のうちが基準みたいなところ
   あるじゃないですか。だから当たり前だと思ってたんですけど、大き
   くなったらそうじゃないんだってことがわかってきました。
   うちは両親とも昭和ひとけた生まれで、貧乏な中育ったものですから、
   ごはんをたくさん食べることと、本を好きなように読みたい、という
   のが熱烈な願いだったらしくて、それが家庭を持ってから実現したら
   しいんですね。

徹子:お父さまは信州の農家出身、お母さまは東京の商家出身ですね。

ぱぐ:そうです。父は昔の文学青年なんですけど、貧乏な農家で本を読むの
   なんか贅沢だったので、勤め人になってからは自分の読みたい本を買
   うのが一番の楽しみだったらしく、団地住まいだったのに押入の中と
   か本でいっぱいでした。本棚に入りきらない分が押入に入ってたらし
   くて(笑)。

徹子:そういう本がたくさんある中で育ったことが、今のぱぐさんを作った
   大きな要因だそうですね。

ぱぐ:わたしも父と同じく、本を読んでいれば満足、というところありまし
   たからね。かなり早くから字は読めたと思いますし、母がまた教育熱
   心でうちの児童書は福音館と岩波だったので、いい本を読む環境だっ
   たという。それも当たり前だと思ってたんですけど、同世代と話すと、
   「すごいね、それ」ってなんか引かれちゃうんですよね(笑)。
   
   わたし、いわさきちひろを知ったのは徹子さんの『隣のトットちゃん』
   を高1の時、担任の先生(体育)がホームルームで話して
   「借りたい人がいたらどうぞ」
   と言ったので、はい!って真っ先に借りてからなんです。
   学生時代、上井草のちひろ美術館によく行きましたよ。友の会の会員
   にもなっていましたし。

徹子:まあそうですか。わたくしの本がきっかけだったとは。ありがとうご
   ざいます。

ぱぐ:「もっと早くちひろを知りたかった」
   と母に言ったら、自分の選んだものに自信があったからか、ショック
   受けてましたよ(笑)。

徹子:大学で国文科に進んで、古典を専攻したのも家にあった本が影響して
   いるとか。

ぱぐ:そうですね。父も国文出てるんですけど、卒論は近代詩の方だったと
   思います。はっきり答えてくれなかったので何を題材にしたか知りま
   せんけど。
   わたしが古典好きになったのは、中学高校の時の学年主任の先生がお
   もしろい授業をなさる方で、その授業に魅せられてからですね。

徹子:女子の一貫校ですよね。

ぱぐ:そうです。2歳半下の弟が付属小学校に入学することになって、きょ
   うだい同じ学校の方がよかろうというわけで、わたしは4年から編入
   したんですけど、中学高校の6年間がいちばんいろんな影響受けてま
   すね。
   その学年主任の先生みたいな授業ができたらいいなあ、と思って、中
   学高校の教員免許を取りました。教職に就いたことはないんですけど。
   あ、今年は某学校で先生方のお手伝いの仕事をしています。

徹子:おうちにあった古典の本というと、どんなものですか?

ぱぐ:岩波の旧古典文学大系が、全部じゃないと思いますけどかなりありま
   した。わたしが面白がって読んだのは川柳と近松門左衛門、大鏡、平
   家物語あたりかな。あと、枕草子を学校で習った時は全文が載ってい
   る本を買ってきて父が講読してくれたんですけど、教え方がこわすぎ
   て(笑)、一緒にやってもらうのがいやだったという(笑)。

徹子:お嬢さんに対してかなり厳しかったんですか。

ぱぐ:そうなんですよね。わたし要領が悪くてしょちゅう「馬鹿」とか「間
   抜け」とか言われましたし、小さいころはぶん殴られましたからね。
   向田邦子さんの『父の詫び状』を初めて読んだ時、なんだうちと同じ
   じゃん、と共感を持ったという(笑)。

徹子:ほかにはどんな本がありましたか?

ぱぐ:あと、角川の日本史辞典という小さいながら中身の詰まった辞典があ
   りまして、それを父が新しいのが出るたびに買っていたので、勝手に
   使わせてもらいましたし、今も自分で持ってます。

徹子:専攻されたのは国文ですが、日本史にしようか迷われたとか。

ぱぐ:そうですね。中央公論から出たむかしの『世界の歴史』『日本の歴史』
   が好きで(これもうちにあったんですが)、ずいぶん読みましたから。
   『日本の歴史』の第5巻、土田正鎮(まさしげ)さんの「王朝の貴族」
   は名文だしおもしろくて、いいな史料編纂所で仕事するのなんかおも
   しろいだそうな、と思っていましたよ。

徹子:土田正鎮さんは東大の史料編纂所の所長から佐倉にある国立歴史博物
   館の館長になった方ですね。

ぱぐ:そうです。お兄さんがピース缶爆弾事件で奥さんを亡くした警視庁に
   お勤めだった土田國保さんです。徹子さんならご存じでしょう。わた
   しはこどものころですから、あとで知ったんですけど。

徹子:覚えてますよ。国文になさったのは恩師のひと言が決め手だったそう
   ですね。

ぱぐ:わたしが行った大学は2年生の時に専攻を選ぶので、日本史にもかな
   り心が動いたんですけど、母校に行ってさっきの学年主任の先生に相
   談したら、
   「あなたは文学よ」
   と言われたので、まあ先生が言うならそうなのかな、と思って国文に
   しました。先生ご自身は国文の方と日本史と両方勉強なさったんじゃ
   なかったかな。雑談ばかりしてるみたいでしたけど、ちゃんと授業は
   進行してましたよ。どういうものを題材にするかは自分で決めて印刷
   したものを配っていたし。ああいう名人芸はほかで見たことないです。

(つづく)

開設記念に「徹子の部屋」で語る

2010年3月18日 木曜日

♪ルールルルルル ルールルルルル ルールールール ルルッル…

徹子:みなさまこんにちは、徹子の部屋です。
   本日のお客様は、お小さいころから活字を読むのが大好きで、
   このたび本の紹介と感想のブログ「乱れ読み記」を開設され
   たぱぐさんです。
   きっかけやねらいをお訊きしたいと思います。

ぱぐ:こんにちは、この部屋には2回目の出演ですね。よろしくお
   願いします。

徹子:前回より顔色がよくなられたみたい。
   さて、今日のお召し物はグリーンと紺のチェック柄のフラン
   ネルシャツに、えんじ色のアーガイルセーター、グレーのパ
   ンツスタイル、黒いショーツブーツです。

ぱぐ:前回は少しよそ行きでしたが(笑)、今回は普段着でまいり
   ました。

徹子:パンツスタイルの方が、リラックスなさってる感じがします
   よ。

ぱぐ:自分を女だと意識したことがあまりなくって(笑)。10年
   も女子校に行ったんですが、中高の同級生に「おじさま」と
   いうあだ名を奉られたことがあります(笑)。

徹子:まぁ、「おじさま」!(爆)
   前から書いていらっしゃる「天衣無縫」というブログでも、
   <日記><食べたり呑んだり>の次に<読書>が多いそうで
   すが、改めて本のブログを作ろうと思われたのは?

ぱぐ:「天衣無縫」はまず、文章稽古のために作ったブログですの
   で、ネタは何でもありなんです。本のことも出てきますが、
   だいたいは日記の中でちらっと触れている程度。
   うちのダンナはパソコンソフトの開発をやっている技術者で、
   設定などはおまかせなんですが、前から「書評ブログを作っ
   てみたらどうなの?」と言われていたんですよ。

徹子:ご主人のお勧めということですか。

ぱぐ:直接はそうですね。
   書くのも好きなので、じゃあ思い切ってやってみようかな、
   と。書評だと大げさだから、本の紹介と感想のブログにしま
   した。

徹子:もともと書評を読むのがお好きだったそうですね。

ぱぐ:目についた本を買ったり借りたりすることもありますが、書
   評を読んで面白そうだと思った本は手帳にメモしておいて、
   手に入れることにしています。

徹子:特にお好きな書評はありますか?

ぱぐ:ひとつの字数がたっぷりあって、書評委員があまり変わらな
   い、毎日新聞の書評欄(今週の本棚)は毎週楽しみにしてます。
   
   個人名を挙げると、2002年に亡くなった<書評の名手>向井
   敏(さとし)さんや、40年も(!)書評を手がけておられる
   丸谷才一さん、それに英米文学専攻の学者で小説を読むのが
   大好きな若島正さんの書評は手に入る限り読んでます。

*若島正『殺しの時間―乱視読者のミステリ散歩―』(2006、バジリコ)

徹子:なぜか男の方ばかりですねえ。何か琴線に触れるところがお
   ありですか?

ぱぐ:司馬遼太郎や中島敦も好きだったりするので、男性的な?文
   章が好みなのかなぁ。
   女性でも幸田文とか向田邦子、最近の人なら米原万里など、
   歯切れのいい文章が好みです。

徹子:書評は文章の書き方のお手本にもなるとか。

ぱぐ:そうですね。いかに読者を読みたい気持にさせるか、文章の
   芸が見せどころです。
   「天衣無縫」を書くときの参考にもなっていると思いますよ。
   ネットでオープンに書いているということは、大げさに言え
   ば世界中の方が読む可能性があるっていうことですよね。

徹子:全世界相手のブログですか(笑)。

ぱぐ:ふだんはそこまで意識しないで、書きたいように書いてます
   けど(笑)。

徹子:ぱぐさんは新しい本にはあまり手が伸びないということです
   が、書評で知って読みはじめた本はありますか?

ぱぐ:インド系のアメリカ人女性作家、ジュンパ・ラヒリの短編集
   『停電の夜に』(新潮文庫)は、向井敏さんの書評<低声
   (こごえ)で語る人生のさまざま>で知ったんだと思います。
   旅のお供にも本は欠かせませんが、近江への一人旅で瀬田に
   泊まったとき、読むものがなくなって町の本屋に入ったんで
   すよ。さんざん迷ってから「そういえば、これ書評で見たなぁ」
   と思って買いました。

*向井敏『背たけにあわせて本を読む』(2002、文藝春秋)
*ジュンパ・ラヒリ『停電の夜に』
 (小川高義・訳、2000、新潮文庫。米国での原著刊行は1999)

徹子:実際に読んでみていかがでした?

ぱぐ:シングルルームのバスタブに浸かりながら読んだのを今でも
   覚えていますが、みっけものをした気分でした。ラヒリの小
   説はごはんがおいしそうなんですけど、細部の描写が行き届
   いています。
   それからお気に入りになって、第2作の長編『その名にちな
   んで』(新潮文庫)、第3作の短編集『見知らぬ場所』(新
   潮クレストブックス)と今まで出たものはみんな読んでます。

*ジュンパ・ラヒリ『その名にちなんで』
 (小川高義・訳、2007、新潮文庫。米国での原著刊行は2003)

*ジュンパ・ラヒリ『見知らぬ場所』
 (小川高義・訳、2008、新潮クレストブックス。米国での原著刊行も2008)

徹子:『その名にちなんで』は映画もご覧になったとか。

ぱぐ:ミーラー・ナーイルという女性監督の作品です。本だと想像
   するしかない、カルカッタの風俗が映像でわかっておもしろ
   かったですね。

*映画DVD『その名にちなんで』(2006、米国。日本での公開は2007。DVD発売は2008)

   あと、ほんとうは原文でも読めるといいんですが、日本語以
   外は不得手なので、翻訳者の腕にも注意してます。へんな文
   章だと内容に関係なく腹が立ってきて、読めなくなるので。
   ラヒリの翻訳は小川高義さんという方が手掛けていらっしゃる
   んですが、とても読みやすい。

徹子:本の話になると、ぱぐさんの目が輝きますね(笑)。ほんとう
   にお好きなんだということがわかりました。

ぱぐ:丸谷才一さんが「文章の名手が大好きなものについて書けばよ
   い随筆集ができる」と書いていらっしゃるんですよ。
   文章についてはまだ修行中(笑)ですけど、もともと小説より
   はエッセイが好きなので、数をこなしていくうちに手応えを感
   じられたら、何よりです。

*丸谷才一『蝶々は誰からの手紙』(2008、マガジンハウス)

   あと、読者のみなさんと本についておしゃべりする場になるの
   も楽しみにしています。

徹子:どんなものができるのか楽しみにさせていただきます。
   今日はありがとうございました。

ぱぐ:こちらこそ、長々と失礼いたしました。