三重県多気郡明和町(たきぐんめいわまち)というところで、6月第1週土曜・日曜に「斎王まつり」というものが行われていることは何で知ったのだったか。 気になって調べてみると、Asahi-netのパソコン通信で歌人の俵万智さんが主催されている「俵万智のほっとルーム」という会議室が最初のきっかけだったようである。この会議室に参加してみたくてパソコン通信を始め、今のようにインターネットにどっぷり浸かる生活に至ったのである。1997年の2月だった。 その前から斎宮には興味を持ち始めていたのだが、現地調査(?)というようなことにはあまり思い至らず、もっぱら文献調べに精を出し、むずかしい専門の本と格闘していた。そのころワープロで作ったメモが手元に残っている。自分で言うのも何だが、なかなか意欲的な項目が並んでいる。こんな感じ。 1.斎宮・斎院とは何か 2.斎宮・斎院の一覧表の作成 3.場所・地図 4.記紀以下の史籍に現れる斎宮と斎院 5.文学に現れる斎宮と斎院 6.調べる項目 7.参考文献 調べはじめたときは調布の実家にいて勤めていたから、文献調べには東京都立中央図書館や同じく都立日比谷図書館を利用していた。勤めの帰りに寄っていたのである。 ちなみにメモに書いてあるから、「ほっとルーム」に参加する前に三重県立斎宮歴史博物館があることは知っていたらしい。 最初の書き込みで斎宮に関心のあることを書くと、すぐに反応があった。それが今回の紀行でお逢いした三重県在住のだんどろさんである。その中に斎王まつりのことがあった。ほかにも俵さんはじめ数人の方から斎宮のことについて返事をいただいている。 そのときの私の返事の締めくくりは次のようなものだった。 「調べものが形になりましたら(いつのことやら?)、ご報告したいものです。ホームページにできたらよいな、などという夢も見ています。」 あれから3年が過ぎ、ホームページを作ってなにやら書いていることを思うと、ずいぶん前のことのような気がする。インターネットで流れる時間の密度は濃い。
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