あんなふうでありたいの思い、いよいよ強く(2)


その竹内まりやが18年7ヶ月ぶりにコンサートをすると聞いて、駆けつけた。
以前のコンサートは聴いたことないから、もちろんはじめて。
同行者は、竹内まりやは聴かないがバンドで「プラスチック・ラブ」などをやったという家人と、高校時代の親友だった。親友は車でよくカセットをかけて私に竹内まりやの歌を教えてくれたひとである。

時間があったので、開演前に富山から来た男性(まりやファンサイトの管理人)と待ち合わせて神保町の古書店街で昔のエッセイ集『Happy Days』を探す。なんでも20年前(1980年)に出たものだそうで、当時の竹内まりやはいわゆる「アイドル歌手」だった。
音楽関係の古本屋を中心に、レコードを置いてある店も含めて2時間ほど探したが、ついに見つけられなかった。暑いうえに古本屋は狭くて独特の匂いがこもっている店が多く、気分が悪くなりそうになる。

コンサートの会場は日本武道館。神保町から武道館の最寄りの九段下までは一駅なので、富山の彼とよもやま話をしながら歩く。私は双眼鏡持参だったが、彼は路上で売られていたオペラグラスを買った。

コンサートはFM局(TOKYO-FM)の開局30周年イベントで、Canna<カンナ>とSing like Talkingも一緒に出演した。なおこの日が初日で、翌7月12日にも武道館、同31日に大阪城ホール(fm osaka開局30周年記念)。順番は次の通り。
1.Canna
2.Sing like Talking
3.竹内まりや

ほかの二組もそれぞれおもしろかったが、ここでは話の都合上、竹内まりやに絞って書く。

私は本人作詞作曲の「バラエティ」以降のCDしか持っていないので、知らない曲もあったがよく考えられた構成だったと思う。CDのプロデューサーでもある山下達郎の手になるものだそうだ。彼は今度のバンドのマスター、いわゆるバンマスでもあった。

<出演者・敬称略>
ボーカル・エレクトリック・ギター:竹内まりや
エレクトリック・ギター/パーカッション/コーラス:山下達郎
アコースティックピアノ/キーボード:難波弘之
ドラム:青山純
エレクトリック・ギター:佐橋佳幸
ベース:伊藤広規
キーボード:重実徹
アルトサックス・ソプラノサックス:土岐英史
コーラス:国分友里恵・佐々木久美・三谷泰弘


<曲目>
1.アンフィシアターの夜
2.家へ帰ろう
3.Forever Friends
4.マンハッタン・キス
5.五線紙
6.元気を出して
7.カムフラージュ
8.プラスティック・ラブ
9.駅
……アンコール……
10.リンダ(ア・カペラ)
11.不思議なピーチパイ〜September(メドレー)
12.J-BOY
13.Let It Be Me

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