2006/1/19 木曜日

「プライドと偏見」

Filed under: 未分類 — pug @ 12:42:07

18日はレディースデー1000円だったので、「プライドと偏見」を観た。

ジェーン・オースティンはわりと好きで、翻訳が出てるのはけっこう読んだんじゃないだろうか。

小説も文章本位で読む方なので、へたな翻訳だとそれが気になって読み進めないということがあるんだが、この映画の原作『高慢と偏見』(新潮文庫)は定評のある中野好夫の訳だから、安心して読める。というより、中野訳だからまずこれから読んだんだったかも。ほかのオースティン作品に中野訳がないのが残念だなあ。
(……と書いたところでアマゾンにリンクを張ろうとしたら中野好夫訳がなかった!なんでかわかりませんが本を読んでみたいひとは、ぜひ中野好夫訳を探して見てください)

訂正→中野好夫訳は『自負と偏見』(新潮文庫)という題名になってました。「自負」の方が「高慢」よりダーシー氏に合ってます。アマゾンにリンク張りましたのでよかったらどうぞ。1.20

ついでに書くと、原題は”Pride and Prejudige”、pで頭韻を踏んでる。

お話は「リタの教育」で出てきた、”only connect”(人間の関係の問題)がテーマ。

18世紀末から19世紀初めのころのイギリス。娘が5人という『若草物語』みたいなベネット家。おとなしい長女ジェーン、活発ではっきりものを言う次女エリザベス、三女メアリー、四女キティ、五女のリディア。

長女と次女の性格も『若草物語』と同じだから、もしかしたらあっちはアメリカ版『高慢と偏見』を書こうとしたのかも。

『若草物語』にはない重大な問題がベネット家にはあって、それは女には財産の相続権がないということなのだ。息子がほしくて子どもを持ち続けたら娘が続けて5人になってしまい、そこであきらめたのもしれないが(^^;)。

当主が死ねば、遠縁の男子が財産を継ぐことになる。娘たちはその前に良縁をつかまなければ、文字通り食べていくことができない。この当時女の職業というのはほとんどなかったはずだし。

で、お隣の豪邸にお金持ちの独り者が越してくるというので、一家を挙げての大騒ぎ。特に母親はなんとかしてその男を娘のどれかにくっつけようと躍起だ(この母親の必死すぎて下品なところが笑える)。長女はその独身男に惹かれる。独身男には気取った妹と、無愛想な友だち(別のところの大領主)がいる。

無愛想男に次女のエリザベスは反感を覚えるんだけど……
という具合に話が進む。
「高慢」はその男、「偏見」はエリザベス。これが他の姉妹のあれこれと絡み合っていく。

やはりオースティン原作の「いつか晴れた日に」(原題:Sense and Sensibility、邦訳:分別と多感)は、自己抑制の長女エレノアと思った通り行動する情熱的な次女マリアンヌのお話。こっちはお父さんが死んじゃって親戚のうちに間借りする母娘たち。

脚本とエレノア役を兼任したエマ・トンプソンが好きで、観たのだ。わたしが好きなケネス・ブラナーとまだ結婚していたころかな?「いつか晴れた日に」で共演した人との間に子どもができて、その人と再婚したんだよね。

あー、ゴシップはともかくとして、オースティンの「関係性」の描き方は上手だなあと感心しました。「分別と多感」より「高慢と偏見」の方が話の筋もうまくいってる。

出てきた俳優では高慢男ダーシー氏を演じたマシュー・マクファディンがよかった。でもわたしの中ではブラナー以上にはならない(笑)。
エリザベス役のキーラ・ナイトレイは表情が豊か。ダーシー氏の伯母(爵位を持った上流階級夫人)役ジュディ・デンチはさすがの貫禄です。

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