最近読んだ本
ようやく、読書らしい読書ができる余裕が出てきた。仕事に慣れたということだろう。
風邪の時に、出歩けないため本が読めた。
ふとんの中にもぐり込んでいても寒いのに、がまんして読んだり(笑)。
……
<順不同>
4.塩野七生海の都の物語―ヴェネツィア共和国の一千年〈中公文庫、上巻のみ〉
【ただし、リンク先は著作集】
6.丸谷才一・大岡信・井上ひさし・高橋治『とくとく歌仙』(文藝春秋)
7.丸谷才一『夜明けのおやすみ』(朝日新聞社)
【アマゾンにはリンク先なし】
……
1は富本憲吉夫人一枝のことがおもしろかった。富本の作品が好きだし、娘が神谷美恵子の同級生であった縁を知っているので。そういえば、同級生のピアノ(?)の先生も富本の娘だ。
2と3は、久しぶりにマザーグース学会関東支部例会に出席したこともあり、再勉強のつもり。著者は学会会員。
4はだいぶ前からうちにあったのを断続的に読んだ。地中海の方はあんまり興味がないのだけど、たまにはいいな。そのうち下巻も入手しよう。同じ著者の『ローマ人の物語』(新潮文庫)は1・2巻だけ読んで忘れちゃったので、再挑戦し、続きも読みたい。どこまで行ったのかよく知らないのだが。
5は楽譜を読みながらCDを聴かないとわからないところは飛ばし読み。わたしにとってのモーツァルトはBGMで、あとは人物、生きた時代に興味があるらしい。
6.丸谷才一はいろいろ歌仙を巻いていて、目に付くと読んでいるのだけど、これは最初のころのもの。ひとり連歌をやろうと思って決まりごとを書き出してみたが、あいにく発句が思い浮かばず、そのままになっている。
7.丸谷才一のエッセイ撰。といってもこれは1984年刊行だから、その後もエッセイは書き続けられている。
8.白秋が詩に関係する分野をいろいろ手がけたことは知っていたのだけど、伝記を読むと改めてすごい仕事量だな、と思う。同世代でもうひとりわたしが好きなのは牧水だけど、短歌だけだものね。白秋のマザーグース翻訳は学会でも研究しているひとが多いものなのだが、白秋自身の詩作にも影響は大きかった、というのはわかる気がした。
大きな商家の子女、ということで言えば野上弥生子もそうだなあと思う。破産した北原家と違って堅実で(恋愛騒動なんかなかったし(笑))学者肌ですが。