いつでも直面できる覚悟を
いつなんどき、死はやつてくるかわからない。
今回のインド太平洋地震と津波のニュースを見ながら、いつでも死に直面できる覚悟をしておかう、と改めて思つた。
津波警報がなかつたことを責めたつて始まらない。地震すらめつたにない地域だもの。
平家物語には戦乱に先立ち、当時の天変地異が語られる。乱世の象徴のやうに。
トトロがよく言ふのは、「どうせいつかは死ぬんだから」。わたしも同じ意見。怖がつてもしやうがないし、さういふものだと思ふしかないよね。痛くてだんだん死ぬのはあんまり好きぢやないけど。
実は一度もうちよつとで死ぬ、といふ経験をしてゐる。小学校三年の忘れもしない六月三十日、友だちと自転車で横断歩道を渡らうとしてゐて、車にひかれた。おそらく信号が変はつたときにあはてて友だちに遅れまいと渡つたのだらうが、ハンドルをぎゆつと握つてゐなかつたら下敷きになつたはず。家に誰もゐなかつたので「ママが来るまで病院には行かない」と頑固に言い張つたらしい。
左足を骨折し、その年の夏休みは、家でギブスをつけて寝てゐた。
さういふ経験があるものだから、道路を渡つたり自転車に乗るときは気をつけてゐる。車の免許は取つたものの、ペーパードライバーで通してゐるのは無意識のうちにあの事故が気になつてゐるのかもしれない。
もつとも、わたしの性格を知つてゐるひとは「運転しない方がいい」と言ふけどね(苦笑)。
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