2008/1/23 水曜日

「宮廷のみやび―近衞家1000年の名宝」展を観る

Filed under: 日記 — ぱぐ @ 16:58:36

相撲の券を買ってからいったん上野へ行き、国立博物館で「宮廷のみやび―近衞家1000年の名宝」を観ました。

前から行こうと思っていたのだけど、ちょうど先日「日曜美術館」でやっていたのでますます興味を引かれた。

近衛家というのは藤原氏があとではいろんな名前になっていく中で、一番の本流になったところです。というわけでいろいろな先祖伝来のものを持っていて、それを29代当主、秀麿が陽明文庫という財団法人にしたのが昭和13(1938)年。当時秀麿は首相だった。後に戦争の責任を問われて東京裁判に掛けられる前に自殺してしまうのですが。

わたしは母校の恩師の勧めもあって国文にしたのですが、日本史にもかなり惹かれていて、それも平安史がやりたかった。前にもどこかに書いたかもしれませんが、実家にむかし中央公論が出した『日本の歴史』というシリーズがありまして、その第5巻「平安の貴族」がとてもおもしろかったので。土田直鎮(なおしげ)という東大の史料編纂所の所長からのちに佐倉の国立歴史民族博物館の館長になった歴史学者が書いたもので、この中では藤原道長や藤原実資(さねすけ)といった、当時の貴族の日記をタネにしているのが斬新だった。

道長の日記は「御堂関白記(みどうかんぱくき)」というのですが、その1000年前の日記(!)の自筆本が今でもちゃんと残っているのがすごいところです。全部漢文で書いてありますからわたしの学力では読めませんが、何しろ自筆、どんな字で書いてあるのか、性格もわかるかもしれない、と見るのが楽しみでした。

御堂関白記(藤原道長の日記)御堂関白記

また両国へ戻るのでゆっくりできませんでしたが、おもしろかった。「御堂関白記」もさることながら同時代の藤原行成(ゆきなり、ふつう<こうぜい>と言う)という有名な名筆のものも。漢文や仮名書きの文字はそのまま読めないのが悔しい。

和漢抄(藤原行成筆)藤原行成筆、和漢抄

源氏物語の中の歌を筆で書いて、大きな屏風のところどころに貼り付けたものがきれいでした。屏風絵というのはよく聞くのだがああいうものだったんだろうか。

あと江戸時代の当主、21代家熙(いえひろ)の文芸美術万能ぶりもおもしろかった。平安時代の名筆をそっくりそのままお手本にして書いたお習字やら、庭(?)の草木を丹念にスケッチした絵、大きな屏風に太い字で書いた文字など。隷書で書いた般若心経は乱れが一切なくきちっときれいに字が並んでいるのは見事だった。

近衛家熙「花木真写」家熙の「花木真写(かぼくしんしゃ)」

ほかには御所人形がかわいい。

御所人形御所人形

展覧会は上野の東京国立博物館の平成館で2月24日(日)まで。

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