2014.1.11「神谷美恵子生誕100年 記念の集い」@岡山市民文化会館(7)
日野原重明氏の講演の続き。
さっきまでのが項目の1。
項目2は「神谷さんから得たこと」
*生きがいについて
人間が最も生きがいを感じるのは自分がしたいと思うことと義務が一致した時
(ぱぐ注:たぶん『生きがいについて』の中にこのことばが出てくると思うのですが、該当箇所を見つけていません。わかったら加筆します)
*無用者となること(『こころの旅』より)
ぱぐ注:みすず書房神谷美恵子コレクション版『こころの旅』p.148→<社会的に無用者となった、という意識は否応なしに老化した自己の全体像をこころの中に浮きぼりにする>
*自分は2000年に「新老人の会」を立ち上げた。この会のモットーはピーター・フランケル(ぱぐ注:ハンガリー出身の数学者・大道芸人)の次の言葉である。
1.愛し愛されること
2.創めること
3.耐えること
*死について
残りの日日について神谷さんが書いた詩のこと
ぱぐ注:『神谷美恵子の世界』(みすず書房、2004)に「病床の詩」として「順めぐり」「ひとの心がわかるとき」「ごきげんうかがい」「同志」の4つが納められている。p.150-153
*望ましい人生の結末
マルクス・アウレリウスの言葉「つかの間、自然の摂理に身を委ね、段々に旅の終わりを迎えるがよい、オリーブの実が熟して落ちる時、支え続けた枝を祝し、いのちを受けた幹に感謝をするように」
日野原さん宅にオリーブの木がある。オリーブオイルを絞って毎朝オレンジジュースに入れて飲んでいる。あと長生きにはブロッコリーがよい。
神谷さんの直筆原稿を持っている。雑誌「蛍雪時代」に寄せたもの。神谷さんが58歳の時に書いた。旺文社の編集者から贈られた。
ぱぐ注:「学生さまざま」1972年12月。『神谷美恵子著作集6』「存在の重み」エッセイ集2、みすず書房、1981)所収。
学生からいろんな相談を受けることについて。
結びのことば→「ただ進学するために進学するというのは禍(わざわい)のもとだから、自分はどこで何をしたいのか、ということをよく自問した上で進路を決めて欲しい。大学へ行くのならば、ただ有名校だからとか、一流校だからというだけで決めないで、その内容はどうか、果たして自分(この二文字に傍点)に適しているか、をよく考えてきめて欲しい。」