2007/12/8 土曜日

永井龍男と里見弴が出てくる小説

Filed under: 未分類 — ぱぐ @ 10:50:32

『文藝春秋 短編小説館』(1991)は前に丸谷才一の「墨いろの月」だけ図書館で読んだのだが、今度は借りてきた。単行本なのでうちでちびちび読んでいる。

入っているのは15編。

丸谷才一「墨いろの月」
安岡章太郎「伯父の墓地」
藤沢周平「浦島」
大江健三郎「静かな生活」
吉行淳之介「蝙蝠傘」<こうもりがさ>
村上春樹「トニー滝谷」
三浦哲郎「添い寝」
田久保英夫「二人静」
大庭みな子「モーツァルトの金星蝕」
遠藤周作「取材日記」
河野多恵子「怒れぬ理由」
瀬戸内寂聴「木枯」
古井由吉「平成紀行」
日野啓三「屋上の影たち」
吉村昭「パラシュート」

好きなところから適当に読んでいるのだが、きのうから読み始めた永井龍男のことが寂聴の「木枯」に出てくるので、読んでみた。

「銀座百点」の座談会のため、里見弴と永井龍男と三人で鎌倉の里見邸に行ったのが初めての出会いだったという。その後「銀座百点」の句会にも行くようになったが、いつも同行していた円地文子と二人、厳しい言葉を浴びせられたとか。小説を書きまくってるあなたたちのような多作流行作家に俳句はどだい無理だ、と言ったのだという。

たしかに、書きまくって推敲もろくにしないようでは、いい俳句の言葉は選べそうもない。五七五は少ないだけに選び方がポイントですからね。小説と俳句は別物と思っている人がいるかもしれないけど、言葉を扱うということでは同じです。永井龍男は短文でも必ず手を入れたという。物書きならみんなそうあるべきですよ。

しかし、これ、小説なのかい?エッセイじゃないのか?

2件のコメント

  1. こんにちは
     面白そうな本ですねー。今度読んでみよ。
    この中では大江健三郎「静かな生活」を読んだことある。
    小説の世界は何でもありなんですかねー。それは一流になったから?単にわがままが通せる人だから?
    うーん、凡人にはよく判らない。

    コメント by 戸川 リュウジ — 2007/12/8 土曜日 @ 22:30:15

  2. >戸川さん

    亡くなった人が何人も入っていますね。大江健三郎のも読みましたよ。大江さんにしては読みやすい文章だったので抵抗なく読めましたが、読後感のいいにくい小説ですね。

    まあ何でも題材にはできますよね。書き方だって作家によって違う。わたしはユーモアの感じられるのが好きですが。

    村上春樹の「トニー滝谷」は映画になったそうですね。村上春樹の小説って映画的なところもあると思うんですが(シナリオ作家志望があったようだし、映画はよく見ているとエッセイにありました)、心理状況もかなり書き込まれているのでどうやって映画化したのか興味があります。

    コメント by ぱぐ@管理人 — 2007/12/8 土曜日 @ 22:51:38

この投稿へのコメントの RSS フィード。

現在、コメントフォームは閉鎖中です。

HTML convert time: 0.293 sec. Powered by WordPress ME