2007/11/3 土曜日

漱石展と後藤新平フェスティバル(2)

Filed under: 日記 — ぱぐ @ 15:28:08

午後は有楽町マリオンの朝日ホールで「後藤新平フェスティバル」。マリオンができた当時高校生だったのだが、友達と2人で遊びに来たとき場所がわからなくて数寄屋橋交番で訊いたら、
「あれですよ」
とすぐ後ろを指差さされたという恥ずかしい思い出がある。マリオンを見るたびに思い出す。

藤原書店という硬派の本を出している出版社が、後藤新平のことをいろいろ調べて評伝やその周辺のことなどをまとめた本を出している。広告もたくさん出しているようでよく見かけた。その『<決定版>正伝後藤新平』=鶴見祐輔・著/一海知義・校訂(全8巻、別巻1)が今日、毎日出版文化賞(企画部門)に決まった。硬い本がなかなか売れない中でよくやっていると思う。
主催にこの本屋がかかわっていて本を割引していたので、前田多門のことが出ている『後藤新平大全』という本を買った。ちゃんと「仏文学者前田陽一、精神科医神谷美恵子の父」と載っている。

前にも書いたが、神谷美恵子の若いころを知るには父・前田多門のことを知らないとよくわからないことが多く、その前田多門を東京市の仕事にスカウトしたのは後藤新平なので、その関連で知っておこうと思い、参加することにした。お金の問題があってやたらと出かけるわけに行かないのだが、わたしみたいに組織に属してない人間が何か調べようと思うと大変なので、こういうのを利用できるときは利用した方がいいだろうと思って。

そういう目的がなくても後藤新平はおもしろい人なので、参加してよかった。9月27日のブログに後藤がどんな人か写真付きで書きましたので、よかったらご覧ください。

まずは80年前に「政治の倫理化」を訴える無声アニメを作ったので、それを神田紅(女性講談師)の弁士で見せる。このころ男子だけの普通選挙がやっと始まったのだが、金権政治や力による政治を排しほんとに国民のための政治をやる政治家を選びましょう、というもの。よくできていた。

そのあと、後藤の仕事の幅広さに合わせて各分野の専門家から短い講演。
御厨貴<みくりやたかし>(政治学者)「内政と外交」
岡田晴恵(感染免疫学・ワクチン学専攻の研究者)「公衆衛生と医療」
藤森照信(建築史学者)「都市計画」
小林英夫(日本近現代経済史学者)「台湾・満州経営」
橋本五郎(読売新聞記者)「情報とメディア」

この中では岡田氏の、あと何年かすると新型インフルエンザが流行るのは間違いないのだが、一般の人はよくわかっていない。後藤新平はコレラの大流行を防いだ実績があるのでそこから学んで欲しい、という話が印象に残った。

以上が第1部。

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