2004/11/30 火曜日

古典を暗誦させられた話

Filed under: 日記 — pug @ 23:14:09

昼休みに百人一首の話になつた。

文明堂の三笠山(どら焼き)が新しい包装になつたといふ。試食分を食べながら百人一首の話に。外袋に

 天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも

といふ阿倍仲麻呂の歌が万葉仮名の筆書きで書いてあつたのだ。
百人一首の歌だよね、と言ふと、Sさんが学校時代に百人一首を暗誦させられた、と言つた。

 忍ぶれど色に出でにけり我が恋はものや思ふと人の問ふまで(平兼盛)
とか
 花の色は移りにけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに(小野小町)

など、今でも言へるさうだ。クラス対抗のかるた大会もあつたといふ。彼女は宝塚ファンなので昔は「天津乙女」とか「小夜福子」とか「有馬稲子」など、百人一首にちなんだ芸名が多かつたのを知つてゐる。

わたしは中二で百人一首を習つた。かるた大会は教室で班ごとに分かれたのと、体育館での学年大会を覚えてゐる。数学のK先生の読み上げが上手だつた。

トトロは中学の時、おつかない古典の先生にやはりいろいろ暗誦させられて、

 いづれのおおん時にか、女御更衣あまたさぶらひける中に……(源氏物語)
とか
 祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。娑羅双樹の花の色、盛者必衰の理<ことわり>を
あらはす。(平家物語)

とか、今でも言へるといふ。きらいだつたのに言へる、と悔しさうなのがおかしい。百人一首は暗誦しなかつたらしいけど。

平家物語は暗誦させられたね、同級生のみんな。最初の一節をまるまる暗誦させられたから、言へる人ゐるんぢやないかな。

卒論の題材を平家物語にしたのは、案外この辺にルーツがあつたりして。もうひとつ候補にしたのは大鏡だつたのだが、あれも高校で習つたものだつた。平家は中世、大鏡は中古(平安時代の最盛期)といふのが古典での時代区分なので、指導教授は源氏物語のH先生になつたところだが。

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