やっと本をゆっくり読めている
前回は8冊借りて期限の2週間以内に読み終わらなかったので、
7冊にした。
*丸谷才一『人形のBWH』(文藝春秋、2009)
*ジェフリー・アーチャー『獄中記 地獄編』
(アーティストハウス、2003。田口俊樹・訳)
*小西甚一『中世の文藝』(講談社学術文庫、1997)
*塩野七生『ローマ人の物語』「最後の努力」 (新潮社、2004)
*同上 「キリストの勝利」(同上、2005)
*塚本哲也『マリー・ルイーゼ
ナポレオンの皇妃からパルマ公国女王へ』(文藝春秋、2006)
*同上『メッテルニヒ
危機と混迷を乗り切った保守政治家』(文藝春秋、2009)
軽い本じゃないのも入っているので、
全部読み切れるかどうか(今日返すつもりでせっせと読んでいる)。
文庫本で読んでいる
塩野七生『ローマ人の物語』(新潮社)の続きを
単行本で2冊借りた。
「最後の努力」と「キリストの勝利」。
後者は「キリスト<教>の勝利」だと思いこんでいて、
途中で気がついた。
このシリーズは社会のシステムについて語っているところが
特徴だと思うのだけど、キリスト自身はこんなシステムが
できあがるとは夢にも思ってなかっただろうなあ。
「キリストの勝利」は神谷美恵子のことを考えるヒントとして
読んでいるけど、かなり遠回りなヒントになりそう。
いちおう関連図書として、以前に哲人皇帝マルクス・アウレリウス
の『自省録』(岩波文庫。神谷美恵子訳)を読んでいるけど、
はっきり言って何が面白いのかその時はよくわからなかった。
ずいぶんまじめな人ねえくらい。
そもそも著者がどんな人かわからなかったしね。
まあそれも『ローマ人の物語』の中で教えてもらったので、
そういう背景なんですねってことは了解。
わたしの理解はまず著者がどんな人かというところから
始まるので。
まあしかしほんとに、
神谷美恵子の評伝もどき(?)は書けるんだろうか。
下手すると調べるだけで終わっちゃう可能性もなきしもあらず。
ジェフリー・アーチャーは「100万ドルを取り返せ!」とか
「ダウニング街10番地」(だっけ?)などを、大変面白く
読みました。でも確か、なんかでつかまっちゃったんだよね?
それで「獄中記」ってのを書いたの??
大学生の時に卒業旅行で会ったイギリス人の夫婦に
「イギリス人作家ではアーチャーが好きなんです。」と
言ったら、ご主人のほうに渋い顔をされたのが印象的でした。
奥さんのほうが「でも、小説はおもしろいんだから…」と
フォロー入れてました。
ちょうどオンタイムの事件だったんだろうね。
コメント by あきんこ — 2010/5/11 火曜日 @ 0:17:24
>あきんこ
母の日にダウンしてたみたいだけど、もうだいじょうぶ?
あんまり無理しないようにね。
『めざせダウニング街10番地』だね。
首相候補のライバル争いの話。
アーチャーが捕まったのは、以前コールガールと付き合ったこと
について偽証罪に問われたかららしいんだけど、
どうも陰謀くさいですね。
ロンドン市長に立候補してたころの話だから
それをつぶそうと考えた人がいたんじゃないかな。
古くからの友人が裏切ったのと、横領した元秘書(女性)が証人に
なったっていうから、うわって感じ。
まあわたしはアーチャーの書いたものを元に
こう書いてるわけなので、
それを全部鵜呑みにしていいかどうかわかりませんけど。
詐欺に引っ掛かって最年少議員(保守党)を辞める羽目になり、
それで『100万ドルを取り返せ!』を書いてベストセラー
になったという人だから、堅実な大人にとってはうさんくさい
感じがするんじゃないのかな。
今イギリスって労働党が負けてブラウン首相が党首辞任する
ところに行ったでしょ。
保守党も圧倒勝ちじゃないので、第三党が命運を握りそうですね。
アーチャーは今の政局について毎日新聞のインタビュー↓で
コメントしてましたよ。
http://mainichi.jp/select/world/news/20100503ddm007030100000c.html
コメント by ぱぐ — 2010/5/11 火曜日 @ 6:39:26