志ん朝の「崇徳院」
池袋に行く用事があったので、帰りにジュンク堂書店に寄る。
本屋とか図書館に行くと、あれもこれも見たくなってこまる。
で、買うつもりは全くなかったのだけど、やっぱり志ん朝の「崇徳院」のCDを買いました。
前にも書いたことがあるけど、志ん朝の落語を生で聴いておかなかったのを残念に思っている。20代のころは小朝が好きで何回か聴きに行ったのだが。
「崇徳院」は百人一首の中でいちばん好きな歌をモチーフにしていて、純情な若旦那の恋わずらいの噺というのがイイ。
元は上方の噺だということなので、そっちもいずれ聴いてみたいが(米朝がいいな)、志ん朝は江戸のことばが身についてたんだなあというのがよくわかる。
*おおかんばん(大看板) *つっぱらかって *(酒を)過ごす *ゆうや(湯屋=銭湯のこと)
*ようござんす *お職人 *あぁた(あなた)
大旦那の、
「なぁぜ、そこに気が付かなかったかな」
というのが津川雅彦ふうに聞こえるのがおもしろい。
床屋で熊さんが「瀬をはやみぃ~」というのは、歌会始の読み上げのまねだな(笑)。
若旦那の色っぽさがなんともいいんだけど、若い女をやったときはどうだったんだろう。そのうちほかのも聴いてみよう。
*山下達郎は寝る前に落語を聞く習慣にしているそうだが、先ごろスタッフからiPodをもらったので、志ん生のCDをまとめて入れたという。わたしもiPod nanoに入れて、きのうは寝る前に聴いた。
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