花を見つめていたという話
3月に中高のときの卓球部OG会に行った話を書きましたが、
Sコーチがわたしに関する思い出としていつも語ること
が2つある。
ひとつは、高2になるときに、
部の運営責任を担う一員(同学年は6名)として、
「どうやって運営するか考えてます」
と言ったのだそうだ。
卓球がちっともうまくならないことが
いつも悩みの種で、
続けるべきかどうか、
卓球日誌でずいぶんSコーチには相談した気がする。
考えることだけは当時も今も(笑)
いっちょまえなので、
たしかに言っただろうな、
とは思いますね。
部長になったHさんは
学校からの帰り道が途中まで一緒で、
「帰りたくない症候群」
のわたしは、やたらと彼女を引き留めて
長話をしたのであるし、
試合の際に遅刻を繰り返すわたしに
毎度毎度注意するなど、
いろいろお世話になっていたので、
<助けになるようにしよう>
とか、殊勝なことを考えたんじゃないかな。
実現できたかどうかは自信ありませんけど(^^;)。
で、Sコーチの話に戻りますが、
ご自宅とわたしの住まいが
近所だったので、帰り道が一緒だった。
バスから降りて坂を下るのですが、
その途中に、はなだいこんが植わってる家があったのです。
はなだいこんはわたしが大好きな花でありまして、
今ごろお堀端などで咲き乱れていますが、
それをどうことばで表現できるか、
なんて考えてるところをコーチに目撃されたのでありました。
すごく印象に残っているらしく、
逢うたびにその話が出ます。
そういえばそんなに好きなのに
俳句に詠んだことなかったな。
このブログはいま写真を載せられないので、
どんな花か知りたい方は、
よそさまのところでの写真をご覧ください。
いま、山本健吉編『最新俳句歳時記』(文藝春秋、1971)
の「春」を繰ってみますと、
<大根の花>
という季語のところに
大根の花紫野大徳寺 虚子
出勤やうすむらさきに花大根 若沙
というのがありました。
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「乱れ読み記」更新しました。
今回は野上弥生子について。
よろしくどうぞ♪