鶏屋さんのトリ
食料品はだいたい勤め先のスーパーで買うのだけど、ときどき鶏屋さんで鶏肉を買う。
50代と思われるおじさんの兄弟2人がやっている。おばさんもときどきいるのだが、たぶんどちらかの連れ合いだろう。
茨城から朝仕入れる鶏を、店でさばいている。
ショーケースの向こう側が作業台で、
「水炊き用のももがほしいんですけど」
と言うと、足先がついたもも一本を出刃包丁で切り分けてくれたりする。
前にトトロの母が来たときに、この鶏屋さんの鶏肉で水炊きをしたら、とてもおいしくて、わざわざ当日の朝、買いに行った甲斐があった(当日買った方がいいというのはおじさんのアドバイス)。
牛は扱っていないが、豚肉もある。たまに自家製ベーコンや焼き豚を買う。こちらもおいしい。
で、おもしろいのは、レシートなんかないことなのだ。
広告の裏紙にマジックで「750円」とかその場で書いて渡してくれる。
おつりを渡すときは、
「はい、200まんえん」
とか言って100円玉を2つ渡してくれたりするのです(笑)。
20年とか30年くらいやってるんじゃないだろうか。
おなじみさんも多いようで、今日も雑炊用のこま肉を買いに行ったら、
「お宅ともずいぶん長いわよねー」
と感慨深げに話しているお客さんがいた。
去年のクリスマスは激忙の代わりというのでもないが、自分への誕生祝いとして、ここの鶏のもも焼きを予約しました。もも焼きは子どものころから好きなんだけど、おいしかったな、やっぱり。
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