仕事というのは賃金を得るためのものではなく……
今の仕事って、やることが多い割りに得られる金銭的な対価が少ないということもあるんだけど、達成感がないというのが何よりいやだ。
てなことを考えながら仕事に出かけているので、ますますいやになってしまう。
今、勤め先では発注の方法も仕事のやり方そのものも変えて行く方向らしく、そのための準備をしているところなのだけど、でも、なんかこの割りに合わない感じ、が抜けない。
前に勤めていたところは、半分役所みたいな「団体」だったので、天下りとかあって下から入った職員にはなかなか達成感が感じられないところだった。いちおうやりたいことはやらせてもらってやめたので、あれはあれでいいんですけどね。
そのあと、近所で力仕事をしたら体をこわしてすぐにやめ。
で、校正の勉強をちょっとしたのだけど、仕事には結びつかなかった。
あとはうちでぶらぶらしていた。あのころは「ニート」が一番ふさわしい形容だったかもしれぬ。あるいは「引きこもり」か。
で、今の仕事は現金が必要になって、最初は本屋の仕事を探したのだが、交通費が出ないとかレジ未経験とかいろんなことで条件が折り合わず、本屋の仕事を断念して帰りに寄った今の職場(スーパー)に募集が出ていたので、応募してみたという次第。
トトロに相談すると、それでもいいんじゃないか、と言ったし、レジができないというのはかなりのハンディのようだったので、覚えるにはいいかなと思った。
というわけで、自分の志望とすこし離れた仕事になったので、本屋とか図書館とか、何か本にかかわる仕事は今でもやってみたいという気持ちがある。あれだけ利用していながら本屋の店員をやったことは一度もないのだけど(学生時代のアルバイトは税務署と証券代行が多かった)、まあ今ならレジも打てるようになったし発注もやれるわけだ。
仕事をする理由って人によっていろいろあるんだろうけど、
仕事を通じて他者からの社会的承認を得るためのものである
(内田樹<たつる>のゼミ生のレポートより)
ってのはけっこう大きいなと思う。