黙る解説者
今日は女子フィギュアのショート・プログラム(SP)。
いつもより早めに起きたが、荒川静香は生では観られなかった。
わたしより早く起きたトトロが、
「今、荒川が2位、スルツカヤが1位」
と報告してくれる(笑)。
出勤するまでに、あとの選手は観ることができた。
わたしが一番感心したのは、しんがりのサーシャ・コーエン(アメリカ、この名字はユダヤ系だろう)。最初に構えたときの顔の表情に魅せられてしまった。ジャンプは高さはないんだけど、次の動きへのつなぎがすばやい。スピンは速くてバリエーションが豊か。
あとから、このひとが「シルバー・メダリスト」と呼ばれ、大きな大会では優勝経験がないと知って、とてもそんな風には思えなかった。
堂々と、余裕を持っていたのだもの。
終わって本人も大満足だったらしく、腕を突き上げていた。
荒川静香は最初の方がこわばってる感じで、惜しかったな。後半はとても良かったので。
村主章枝は「Passion lives here!」(情熱はここにある!)というトリノ五輪のキャッチフレーズをそのまま演技として出した感じ。自身、このフレーズが気に入っているとか。フラメンコ風の選曲もよかった。
もう少し点が伸びてもよかったように思うんだけど(プログラム構成で30点以上いってもよかったのでは)。
安藤美姫は最初にジャンプで手をついたのとフェンスにぶつかったのが、素人が観てもわかるミス。あと、表現力が上位の人たちに比べるとやはり物足りない。
中継はNHKで、大相撲でよく出る刈屋アナウンサー、解説は佐藤有香だった。
夜、再放送で二度くらい観た。上位に入ったひとたちの番になると、佐藤有香がほとんどなんにもしゃべらないので、
「おーい、解説でしょう?」
とテレビに向かって突っ込んだ(笑)。すっかり感心していたのか。
荒川の前半は何か言っていたけど、後半になるとアナウンサーも黙って実に静かな中継でした(笑)。
フリーのあさっては休みの日なので、早めに起きてみんな観たい。
どの選手も心おきなく、演技されんことを。