神保町古本まつりで買った本と口腹の楽しみ
ご無沙汰しております。
1年振りのブログ更新です。
丸谷才一さんが昨年10月に亡くなった時に文章を書いたのが下書きのまま保存してありました。
本日神保町古本まつりに行ってきましたので、買った本と飲み食いしたものについて。
お茶の水方面から神保町の交差点に向かって歩くのが、わたしのいつものコースです。
文庫川村。
塩野七生『わが友マキアヴェッリ』(中公文庫、1992)
同じ著者の『ローマ人の物語』は通して読んだはずですが、手元の文庫本はまだそろってない。
石川淳『文學大概』(中公文庫、1976)
文章について書かれているので購入。たぶん一度図書館で借りている。
三茶書房と、三省堂古書館(いろんな古本屋が自分のところの棚を持っています)はじっくり眺めましたが購入はなし。
でもこんな本があるんだ、というのもいいのです。
三省堂書店地下の放心亭がいつも気になっていたのだが、遂に入る。
ドイツ料理の店、ジャーマンセルフサンドは黒い食パンにタルタルソースが挟んである。ピクルス・スライス玉葱などの付け合わせ。うまい。あとランチビール(相変わらず量は呑めませんが、グラスならビールも可)。
八木書店。
川村湊『狼疾正伝 中島敦の文学と生涯』(ろうしつしょうでん、河出書房新社、2009)
中島敦生誕100年だった2009年は関連本がいくつか出たのですが、その一つ。
前に図書館で借りたけど、もう一度読みたくて。ほんとうは全集もほしい。
八木書店は一階が近現代、二階が古典の日本文学の専門古書店で、古典関係は出版もしています。
かつて国文科の古典専攻だったので、神保町に行く時は必ず寄る。
このあとの記憶はいまいち。
村山書店は講談社学術文庫がそろっているのでチェックすることにしていますが、小西甚一の『中世の文藝』はなかった。同文庫の大岡信『詩歌ことはじめ』を購入。
小宮山書店。
柳沼重剛『語学者の散歩道』(岩波現代文庫、2008)
著者は西洋古典学者。
学者が書いた一般向けのエッセイが好きで、ぱらぱらっと読んで文章が好きな感じだったら読みます。
河野純一『ハプスブルク三都物語』(中公新書、2009)
ハプスブルクとモーツァルトに関係のある本はけっこう読んでます。
建築物いろいろとモーツァルト・シュトラウスなどについて書いてあってカラー口絵付き、楽しめそう。
内田樹『街場のメディア論』(光文社新書、2010)
内田さんの書くものはブログ・ツイッター、本もいろいろ読んでますが、たくさんあるのでなかなか追いつけない。
わたしは中学生のころからおぢさん的思考が強いと思うのですが、メインの流れは司馬遼太郎→丸谷才一→内田樹です。
最寄りの駅に着くまでに読み終わった。
あともう一冊、中野好夫『伝記文学の面白さ』(岩波書店同時代ライブラリー、1995)はどこで買ったのかな?
中野さんの『蘆花徳富健次郎』(筑摩書房、1972-74)はだいぶ前にこの古本市でまとめ買いしましたが、そのまま積読だ。
小宮山書店のあたりでくたびれてしまい、近くの伯剌西爾(ぶらじる)という珈琲店に入りました。お店特製コーヒーゼリーが量がたっぷりで美味♪
北沢ビル1階の児童書専門BOOKHOUSE。
「ぐりとぐらカレンダー2014」(福音館書店)
子どもの時から大好きな絵本の一つ。いろんなグッズがありますね。
安野光雅『旅の絵本Ⅷ』(福音館書店、2013)
待望の日本編。英国好きなのでⅢは手元にあります。
一誠堂書店で
「小西甚一の『日本文藝史』(講談社、別巻は笠間書院)はありますか?」
と訊いたら、八木書店、日本書房、西秋書店という日本文学専門のところか、案内所で検索をしてみるように勧められる。大部だし相当な良いお値段だと思っていつも気になりながら店頭にあるかないかを気にしているのですが、検索を掛けたら全部そろいで48,000円(西秋)、68000円(日本)と到底いまのわたしでは手の出せない金額だったので、メモだけしてのぞきにも行きませんでした……(泣)。
最後に東京堂書店に寄り、『丸谷才一全集』(文藝春秋、全十二巻)の第一回配本第五巻<小説「女ざかり」ほか>を確認しました。丸谷さんの本、刊行されたものはほとんど読んでいるはずですが、『日本文藝史』の前にこちらが優先ですね。その分節約しないと……!
先日、全集刊行記念講演が神奈川近代文学館であったのですが、台風来襲の日だったし他の用事を優先してあきらめたのでした。どこかでまとめて講演の内容が読めるといいな。