多磨全生園の図書室にて
もうすぐ次の仕事が始まるので、いい機会だと思って、
市内にある国立ハンセン氏病療養所・
多磨全生園(たまぜんしょうえん)内の
「国立ハンセン病資料館」に立ち寄る。
市内にあるからといってしょっちゅう行くわけではなくて、
こちらに気持ちの余裕がないとなかなか足が向かない。
行くといつも真摯な気持ちになる。
常設の展示は何回か見ているので、流れを観ながら
企画展へ。
中にいる患者さんたちが作った陶芸や絵など。
大きな壺や大皿など、かなり苦心された、
造形色豊かなものがあって感心する。
そのあと図書室へ。
ここも来たことがあってどんな資料があるかは
頭に入っているのだけど、
改めて神谷(美恵子)さんのエッセイ集2巻を読む。
著作集はうちにあるし、みすず書房から出ている
「神谷美恵子コレクション」も少しずつそろえているので
文章は読んだことがあるものばかりなんだけれど、
時期的に心に沁みた。
*「学校での疎外感について」
*「存在」の重み――わが思索 わが風土
問題はどうやってわたしが神谷さんのことを書くかなんだけれど、
正直言っていまだに見当が付かない。
岡山にある長島愛生園には一度行こう、とは改めて思った。
(神谷さんは学生時代にここに見学に行き、
40代になってから治療・研究で関わった)