さらに一週間延長してもらいました
小西甚一『日本文藝史』Ⅰ~Ⅴ(講談社、1985~1992)はいくらおもしろくてもさすがに2週間で読み切るのは無理でした~。厚すぎて持ち歩けないし。
というわけで、図書館に行ってさらに1週間延長してもらいました。
次に借りる人が決まっていたら延長できませんが、そういう人はいなかったようで。
これ、せっかくだから講談社学術文庫に入れてもらいたいな。
そうすれば勤め人だって電車の中や空いた時間に読めるし、若い人だって目にすることができるでしょう?この名著を知らずにいるのはもったいない。
『ローマ人の物語』(新潮社)だって、塩野さんは若い人に読んでもらいたいからって、単行本の1冊をいくつにも分割して薄い文庫本にしたわけですよ。小西甚一はもう亡くなりましたけど、そうやって多くの人に読んでもらえたら著者冥利に尽きるんじゃないかなー。
さて、あすは8月の通学に備えて、家を出てからどのくらい掛かるのかと、中の場所確認、そして教科書を買いに行ってきます。
これでまた時間が取られちゃうから、今日はできる限り読み進めるのだー。
いまは4巻目の前半、戦国時代に連歌が流行ったところ。武将が意外と歌を作ってるんですよね。
わたしは学生時代に「狂言記」を北原保雄先生(国語学)の講義で取ったことがあって当時の口語がおもしろかったんですが、小西甚一は観世寿夫にお能を習ったそうで、そちらに力が入ってます。まあお能の方が本流ですけど。
ほかに連歌を山田孝雄(高名な国語学者)に習い、俳句は東京文理大学で同級だった加藤楸邨の縁で「寒雷」誌友だったそうですので、実地に作ったり演じた経験があるというのでも珍しい国文学者ですね。
もっとも小西甚一の句とか連歌は目にしたことないんだけど、
どこかにまとまってるのかな?