神谷美恵子が転機を図った時期
1年近い冬眠中は、神谷さんからも関心が遠ざかっていた。
こんなに遠く感じられたのは初めてかもしれない。
京都の思文閣という出版社が運営する美術館が、
去年の10月から12月まで
という展覧会をやっている、と
Lさんから情報をいただいたのだけど、
ちょうど冬眠まっただ中(笑)で、
とうとう目覚めることなく機会を逃した。
せっかく教えていただいたのに、
タイミングが悪くてすみません>Lさん
とはいえ、うちにある関係の本はそのままだったし、
なんべんも読んでいるから経歴やなんかはアタマに入っている。
わたしが自分の意識の表側に出してこないだけのことだった。
そういえば今のわたしの歳(今年で45<!>になります)の時、
神谷さんは何してたんだっけ、と、
ひさびさに『神谷美恵子の世界』(みすず書房)の経歴欄を見ると、
『生きがいについて』(みすずコレクション)
の構想を立て始めた時期に当たる。
ゴッホの展覧会で<後半生を、表現を中心にしよう>
と天啓を受けた、と日記にあったっけ。
それからもまだ大学で教えたりなど、
いろいろな公務から逃れられなくて、
著作専念とはいかなかったわけだけど。
ここから20年がその後半生に当たる。
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