2007/10/25 木曜日

神谷美恵子についての雑談お茶会

Filed under: 日記 — ぱぐ @ 9:01:26

きのうはLさんのご両親の家に伺い、神谷美恵子についての雑談お茶会をしていただいた。
今、いちばん力をいれてブログで書いているのは神谷美恵子のことなのだけど、コメントをくれる人がいなくてつまらない。書くからには反応が欲しいので、Lさんとは前からいろいろ話したりメールでやりとりしているのだけど、お茶会では神谷美恵子の話題全開だったので楽しかった。

まあ、神谷美恵子が亡くなってもう30年近く経つわけなので、もう歴史上の人物になってしまっていて、わたしの同級生でも名前を知っているひとがどれくらいいるものやら。実際に原稿(?)として書くときには、神谷美恵子って誰?と思う同級生に説明するつもりで書こうと思っている。

今回の雑談の目的は、神谷美恵子が若いころ、無教会派キリスト教の大きな影響を受けていたので、その信仰者たちの雰囲気を知りたくて、Lさんを通じてお訊きしたところ、Lさんからお茶会にしませんか、と言われたのでご招待を受けたのである。ご両親はルーテル派だそうだが、お父さんは内村鑑三を初めとする無教会派についても関心をお持ちということなので、質問相手にはよかった。

わたしは大学だけカソリックの学校に行ったが、キリスト教に限らず信仰と言えるような物は持っていないし、プロテスタントとカソリックの違いも実はよく知らないので、日本史の本を読んでみても明治以降のキリスト教各派がどう違うのか、わかりかねていた。

無教会派というのは内村鑑三から始まったのだが、次第にセクト化していったらしい。華道なんかのように「内村流」なんてのにはならなくて(笑)、それぞれ独立した人が聖書にちなんだ名前を付けたらしい。今もあるという。

神谷美恵子は自分で本を読んで考えるほかにも、その道の人に対して質問魔だったらしく、わたしが初めて聞く名前の前田護郎という新約聖書の専門家だった学者にもいろいろ質問しているという。あーこれでまた人物項目が一人増えてしまった。

旧約聖書については、ソドムとゴモラ(地名)とか、ソロモンとかダビデが王様の名前だよなあ、というくらいの知識しかなかったので、阿刀田高の『旧約聖書を知っていますか』(新潮文庫)というエッセイを読了したところ。これはキリスト教の信仰を持っていない人が持っていない人向けに書いた物なので、初心者向きではある。神谷美恵子は聖書の言葉を全部諳んじていたと次男の妻が書いていたけど、それはたぶん文語訳。文語訳まではちょっと無理だろうから、阿刀田も勧めている犬養道子の『旧約聖書物語』『新約聖書物語』(いずれも新潮社)を読んでみようかと思っている。犬養道子は五・一五事件で暗殺された犬養毅首相の孫で、クリスチャン。聖書研究をライフワークの一つにしているという。

アガサ・クリスティーの本にも聖書のことが、ちらちら出てきてよくわからなかったので、そっちの方も兼ねていろいろ読んでみるつもり。

しかしつくづくわたしは親の世代かそれ以上くらいのおぢさん(もはやおぢいさんだが)に受けがいいんだなあ、ということを再確認してしまい、なんだか苦笑。

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