2007/9/24 月曜日

戦争へ傾斜していく時代と神谷美恵子

Filed under: 未分類 — ぱぐ @ 10:29:34

神谷美恵子のことを書くのにどういうスタイルで書くか、年譜を作りながら考えているのだけど、そういえば江藤淳の『漱石とその時代』(新潮選書)というシリーズがあったなぁ、と思い出した。
学生の時、漱石を扱う講義を取ったのだけど、正直言ってあまりおもしろくなかったので、父の書棚にあった江藤の『夏目漱石』(新潮社、文庫になってます)を勝手に熟読した。『漱石とその時代』も最初の方のが実家にはあった気がする。

あれは本人が自死してしまったので、未完に終わったんですよね。奥さんが前の年に亡くなって本人も脳梗塞になるとか、気力の衰えはあったのだろうけど完成して欲しかったなぁ。調べてみると5巻まで出ているらしい。どのへんまで行ったのかしらん。そのうち図書館で借りてみよう。

今作っているのは満州事変から戦争が終わるころまでの社会の動きなので、だんだん戦争へ突き進む過程が見えてきて、楽しくない。そのころの神谷美恵子は自分の内面のことで悩んでいて、あんまり社会の動きには左右されていない気がする。

中島敦もあの戦争のさなかに書いたということを意識させない作家なんだけど、つまり現象だけを追うような書きものは、あとに残らないということでしょうかね。テーマは常に自分の中にある。それを引き出していけば、なにか深いものが得られるということかしら。

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