2007/9/19 水曜日

自己省察の勧め

Filed under: 散文・文章 — ぱぐ @ 8:49:40

親との関係のこじれのせいなのか、ときどき無性にゆううつになる。

たいてい自分にとって好ましくないことを言われそうなときで、相手としては好意なのかもしれないけど、ほっといてくれ、という気持ちになる。
なぜそんなに他人のことをかまいたがるのか、他人の人生を支配したがるのか。
相手のことにつっこみすぎる人間というのは、自分が不幸なのでかまってもらいたい、という逆ねじれみたいな心理を持ってないだろうか。

わたしが自分の母親を好意的に見られない理由のひとつに、周囲の不幸な人間をみるといそいそしちゃうことにある。共依存というのはどうやらそういう心理を言うらしく、やられる方は不幸だし相手を憎んでいるのに離れられない。がっちり支配されちゃってるからね。

それでいて、自分は不幸だと思ってるし(自分で自分を不幸にしているわけなんだけど)、わたしなんかさんざん
「あんたは逃げている」
と言われた。父のことも同じように思っていて、しかし、こっちから言わせると、あんたみたいな人と一緒にいたら、誰だって逃げ出したくなるでしょうよ、ということなのだ。追求ばかりするからね。

心理学の本なんか読むくせに、自分の心理について冷静に考えてみたことがない、というか、できないのか。人間一度は自分がどんなにいやな人間か、ちょっとつっこんで考えてみた方がいいと思う。特に自己満足に浸っている人は。そうするとまわりに優しくなれるはずだ。
アガサ・クリスティーに『春にして君を離れ』(早川書房クリスティー文庫、中村妙子・訳)という小説があって、まさにそういうことを経験する中年女の話(推理小説ではありません)。何か参考になるかもしれない。

家庭は弾劾の場ではない。くつろげるところでなきゃ。

###

上の文章は数日前に書いたものなのだが、きのう16歳の少女が警察官の父親を斧で殺す、という事件が起こって衝撃を受けている。一見「ふつうの」「おとなしい」人の方が、自分の中の怖いものを制御できないのかなあ。わたしのようにふだんから「母がきらいだ」と騒いでいると、ある種の防御弁になるのかもしれない。

とにかくね、人の激怒モードスイッチを入れちゃだめだよ。孫に殺された祖父も、兄に殺された妹も、いちばんまずい形で激怒モードスイッチを入れちゃったわけでしょう。本人がいちばん感じていることを身近な人間に言われるのがいちばんきついことなんだから。

HTML convert time: 0.424 sec. Powered by WordPress ME