2007/9/7 金曜日

今の日本のメンタリティーの問題と塩野七生の本

Filed under: 未分類 — ぱぐ @ 7:46:08

きのう書いたことはちょっと大げさかなと思うけど、いちいち納得できないと先に進めないので(笑)。子供のころからそうだったなあ。まわりがいくら言っても自分が納得できないといやなのだった。

ほんとはひそかに作品を仕立ててパッと発表するのがかっこいいと思っていたのだけど、それだとどうも推進力が足りなそうなので、ブログに書いちゃうことにした。

今の日本のメンタリティーの問題を簡潔に記してみると、
 *年に3万人以上が自殺する。
 *ということはたぶん、かなりの抑圧状態。すぐキレルひとが大人も子供も多いでしょう?(先日、万引き再犯者に暴行して死なせちゃったスーパー店長がいた。手加減できないというのも特徴)
 *親殺し、子殺し、きょうだい殺し(妹を殺した渋谷の歯科医志望の少年)、孫殺し(病気の孫を不憫に思って殺した祖母)、祖父母殺し(山口の祖父殺し少年)が目に付く。
 *細木数子とか江原啓之とか美輪明宏とか、何か「方向を指示してくれる人物」に人気がある。なんでもありの世の中で、迷う人が多いということなんだろう。
(ちなみにわたしはときどき、石井ゆかりという人の星占いを読んでいる。影響を受けるというより、なるほどねえ、と勇気づけられることが多いかな)

そういう世の中の先行きを、精神科医でさまざまな人のカウンセリングをしたという神谷美恵子は予感していたんじゃないかと思う。そのへんも考えてみたい。単に昔のひと、という書き方にはしたくない。

(しかし、本人からわたしのことはほっといてほしいと言われたらひと言もないけど(^^;)

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塩野七生『ローマ人の物語』(新潮社)の<終わりの始まり>が待望の文庫化。さっそく読んでいる。

神谷美恵子が初めてまとめて訳した本は、ローマの哲人皇帝マルクス・アウレリウスの『自省録』なのだけど(岩波文庫に入ってます)、どういう背景でこの本が書かれることになったのか知りたかったので。

神谷美恵子の考えることの根っこには、キリスト教とギリシャ哲学、かっこよく言えばヨーロッパの知の集積があるので、これを知らないことには感覚がつかめない。哲学なんてぜんぜん縁がなかったので、今さら片っ端から読むなんて不可能。

塩野七生みたいに、社会との関係から教えてくれると、わたしにとってはとてもありがたいのである。十代から地中海世界にはまった人が何十年もかかって調べたり感じたこと(しかも現地住まい)を書き、ことばは日本人向けに書かれた日本語だし、文章は明晰で刺激的だし、いいときに読めるのでうれしい。

キリスト教がローマ社会に浸透していく様子も、もっとあとの巻でふれている(キリスト教の勝利)。それも楽しみにしてます。

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