2007/8/18 土曜日

ピアノ公開レッスンと我がピアノ遍歴

Filed under: 未分類 — ぱぐ @ 22:37:37

Lさんにメールを送ったら電話をくれて、表参道にある河合楽器でのロシアン・ピアノスクール in 東京に同行することになった。

最近はたまに池袋のジュンク堂書店に行くくらいで、あとは近所で散歩か買い物くらいしか外出してないので、久しぶりの都会行き。

表参道ヒルズの斜め向かいに河合楽器のビルがあり、そこの3階がレッスン会場である。シリーズでやっていて今日はその何日か目。

先生はロシア人のパーヴェル・ネルセシヤン。わたしには未知の人だが、リンク先によると「作曲家の意図を正確に表現できる」ピアニストとのことで、なるほど、そういうレッスンでありました。

生徒は日本人の女性。プロの卵くらいの人だと思う。

1時間ずつ3人の生徒にレッスンしたのですが、わたしたちは2番目まで聴きました。

1曲目:フォーレ 主題による変奏曲 嬰ハ短調 作品73

2曲目:ショパンの幻想曲 ヘ短調 作品49

(「雪の降る街を」そのままの主旋律だったが、あれからいただいたのかな→その通り。作曲:中田喜直)

まず生徒が弾き、ネルセシアン氏が全体の講評を述べ(ロシア語、通訳付き)、個々の注意点に移ってゆく。

曲や生徒の演奏のイメージを具体的に言うところがおもしろかった。

*コース料理が、オードブルからデザートまでいっぺんに重なって出てきて、さらにお茶も掛けてしまった感じ(生徒の演奏を評して)

*幻想曲の最初の部分は、ポーランドが当時ロシアの支配下にあったことと関係があるのではないか。ショパンは祖国に帰れず、幼いころの思い出を置いてこなければならなかった。そういう歴史も知ってください。

というのが印象に残っています。

ショパンを弾けるというだけでもかなりの技術だけど、技術だけでは芸術にはならないということでしょうかね。技術にこめる表現力が必要というのは絵でも詩でも同じだと思う。 

ジェフェリー・アーチャーの『ケインとアベル』『ロスノフスキ家の娘』(新潮文庫、いずれも上・下)に、ロシア占領下のポーランド出身のアベルが出てきます。長いけど小説でおもしろく読めるからおすすめ。

幻想曲は悲哀ではじまり、強い情熱、と続くのだが、その最初のところがいちばん難しそうだった。

 

……とえらそうに書いてますが、わたしは幼稚園の時から二十歳くらいまでピアノを習って、いちおうショパンのワルツまで行きました。ただし、ワルツは行進曲みたいになってしまって(苦笑)、我ながらどうにもならない演奏だった。耳だけは肥えてるので。

ピアノは両親の意志で始めたのだけど、反抗期にはその強制的な態度に嫌気がさし、たびたびさぼっていました。最後の先生は母校の10年先輩でもある人だが、あきれていたと思う。

計5人の先生に習ったが、今思うとレベルの高い先生たちだったと思う。最初の先生は松江在住で、大きくなってから旅行の際に再会した。

やめて以来、いっさいピアノにさわらなくなり、CDで聴くのもちょっとつらい時期がありました。

家人も子どものころからピアノを習っていて、絶対音感ではかなわない。モーツァルトの1フレーズを聴いて、ぴたりと長調短調が言えるのだから。今はバンドでキーボードを弾いていますが、クラシックで好きなのはドビュッシーだそう。

我が家の電子ピアノ、いっさいさわったことがないのですが、Lさんに「せっかくだから何か弾いてみたらいいのに」と勧められ、さすがにトラウマも克服できそうになってきたので、そのうちモーツァルトのソナチネでも弾いてみるかな。指は動くのかしらん。

実家にあるピアノ曲のレコードで愛聴していたのは、イエルク・デームスとイングリット・ヘブラーでした。デームスはかなりのお年ですが、今年も来日しています。前にコンサートに行ったとき、プログラムにサインをもらいました。

続・拾い読み、つながり読み

Filed under: 未分類 — ぱぐ @ 10:37:42

まだ拾い読み、読み返しが続いています。

*ジェーン・オースティン『ある晴れた日に 分別と多感』(真野明裕・訳、キネマ旬報社)

「いつか晴れた日に」はエマ・トンプソンが脚色・演出した映画の邦題。ケネス・ブラナー夫人だったこの女優が好きなので、公開されたときに観に行った。

本の方はたぶん映画より登場人物が多いのだろう、すっきり頭に入ってこないので断片的に読んでいる。

*向井敏『海坂藩の侍たち 藤沢周平と時代小説』(文春文庫)

きのうの藤沢周平つながりで。

藤沢の小説では仲代達矢主演でテレビドラマにもなった『三屋清左衛門残日録』(文春文庫)が好きだ。悠々自適のつもりで引退した武士がちょいちょい現役時代のあれこれと関わるという話。

あと連作『橋ものがたり』(新潮文庫)は町人の話で、しみじみしたいい味です。

小説は全部読めていない。たくさんあるので、まだこれから読む楽しみがある。

*向井敏・編『時代小説作家ベスト101』(新書館)

今度は向井敏つながりで。

神谷美恵子の初恋の人は「銭形平次」を書いた野村胡堂の長男(結核のため21歳で死去)だったらしいのだけど、そっちのつながりもあって、この本を出してきた。銭形平次は読んだことないし、テレビでもちらっと観たことがあるくらい。クラシック音楽が好きで、レコード評を「あらえびす」名で出しているという。中公文庫だったと思う。それもいずれ読んでみるつもり。

*「オール讀物」2007年8月号(文藝春秋)

さっきの『時代小説作家ベスト101』によると、「銭形平次」はこの雑誌の連載企画で生まれたものらしい。通巻904号だものね、70年くらい経ってるのかな。

丸谷才一のエッセイシリーズ(今のは「月とメロン」)と平岩弓枝の「御宿かわせみ」が好きで、ときどき立ち読みしてたんだけど、今号は買いました。

で、買えばもったいないから載っているものはみんな読むことになる。ふだんは好きな作家のものしか読まないから、ほーこういうのがあるのか、とか思うわけです。

  #向田邦子、三十年後の「父の詫び状」(グラビア)

学生のころ、「父の詫び状」その他、向田邦子のエッセイを愛読。小説は三角関係が多いのがふしぎに思われた。中年男の心理がよく書けているという話を勤め先の先輩と話したことがある。

  #宇都宮直子「浅田真央、十六歳の涙」

去年の全日本選手権に至るまでの話らしい。今号で最終回。うちは二人ともフィギュアスケートファンで(横浜にショーを観に行ったこともある。まおちゃんは出てませんでしたが)、あ、珍しくまおちゃんが泣いてる、と思ったのだった。

という具合で、わたしの読書はいつもこんな感じです。

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