ハンセン病資料館@全生園
東村山市内にある、国立ハンセン病資料館に行ってきた。
ハンセン病は今は薬で治る病気で公衆衛生の向上もあって罹る人が少ないそうだが、かつては治療法がなく感染すると療養所で一生を過ごさなくてはいけない病気だった。
この資料館は国のハンセン病治療所である全生園(ぜんせいえん、昭和天皇が「ぜんしょうえん」と読んだのがきっかけとかで、今は正式には「ぜんしょうえん」と読む)の中にある。
70年くらい前にここに来たことが、医学を志すきっかけになった神谷美恵子 (精神科医、1914-1979)のことがずっと気に掛かっていて、すこしずつ著書を読んだり考えたりしている。
精神医学の専門書なんかさっぱりわからないんだけど……
縁あって東村山に引っ越すことになったとき、あ、全生園のあるところだ、と思った。
今の様子から、70年前のここを想像するのはなかなかむずかしい。
*医者や看護者が少なくて、生活に必要な作業を、患者自身がいろいろやらなくてはいけなかったこと。
*作業で疲れたりけがをすると、病気が悪化したこと。
*ハンセン病で直接死に至ることはあまりないのだが、免疫力が落ちるなどで、熱が出たり皮膚の感覚がなくなったり失明したり、手足を切断する事態になったひとが多かったこと。
そういった療養所内の生活の様子など、ハンセン病の歴史が写真やビデオ、手記などで展示されています。
サイトはこちら→国立ハンセン病資料館
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