歌会始
久しぶりに、歌会始をゆっくりテレビで観た。
今年のお題は「月」。入選歌10首と召人(めしうど、天皇に招かれて歌を詠む人。歌が本業でない人がよばれるらしい)、選者、皇族の歌が古式に則った発音と節回しで披露される。
NHKは説明だけじゃなくて、「召人」「披講(ひこう、読み上げること)」とか字を画面で知らせるべきだね。耳で聞いただけじゃなんのことかわからないもの。
「月」はお月さまだけじゃなく、妊娠何ヶ月の「月」とか「月見草」とか「月山(がっさん、東北地方の山)」とかいろいろ題材があっておもしろかった。
入選歌では、「月の庭蒼き梢に目守られて昨日となる今日今日となる明日」という、東京の女の人が詠んだ歌がよかった。節回しに乗りやすくもあり、和語だけでできているからと推測する。
皇族の歌では、例年そうなんだけど、皇后の歌がいい。「年ごとに月の在(あ)りどを確かむる歳旦祭(さいたんさい)に君を送りて」
来年のお題は「火」。一回だけ出したことがあるけど、また挑戦してみようか。ここ何年も歌は作っていないけど。
毛筆で半紙に書かなくてはいけない。しかもこれ、入選しなくても歌会始の後で、天皇皇后が見るそうだからどきどきものである。
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