松岡正剛さんの声のトーン(6)
当然のことかもしれないけど、
松岡正剛さんと話をしたい人はたくさんいた。
師範や師範代はおなじみでしょうけど、
学衆も。
わたしは去年の夏休みに図書館で借りてきて
読破した小西甚一の『日本文藝史』(講談社、全5巻)
の話をしようと思って、順番待ちをした。
(読んだ感想などについては12345678あたりの記事をご覧下さい)
本の話がパッと通じる相手って、編集学校みたいな
ところでもそうはいません。
ある程度の深さのことがわかるには、
かなりの範囲の本を読んでないといけないわけですから。
あれを超える日本の文芸史の本はなかなかないということ、
三島あたりで終わっているけどあの続きがどうなるか読みたいんですが、
ということ。
ドナルド・キーンが日本国籍を取ってこのさき永住する話。
キーンさんの日本文学史はまだ読んでないんですけど、
小西のとはまただいぶ違うんでしょうか、と訊くと
取り上げ方がだいぶ違うとのこと。
残念ながらそのへんでほかの人に話しかけられたので
終わってしまったのですが、手応えを感じて満足しました。
この次機会があったら、今度は神谷さんの話をしてみたい。
師範・師範代・ほかスタッフへの慰労顕彰のあと
(松岡さんからその人のために選んだ本や書を書いた色紙などが
贈られます)
立食パーティとなり、
最後の松岡さんの挨拶の〆は
「いろはにほへと」に節を付けて唄うというもの。
全員で写真を撮って(狭くて人数が多いので調整に手間取る)
お開きとなりました。
わたしは[破]のみなさんに挨拶したあと、
T師範にもう一回挨拶に行って帰途につきました。
(おわり)